Qdaiのブログ

田舎おやじのつぶやき

NCNの取材で「御熊神社」へ

今日は日本海ケーブルネットワークの取材で鳥取市御熊にある御熊神社に行ってきました。

場所は白兎神社で有名な白兎集落から南へ2キロほど行ったところ。あいにくの小雨で本殿までの急坂を登ることができず、途中の鳥居付近での取材になりました。

取材の目的は、この神社周辺にある玄武岩柱状節理にまつわる伝説や神話を紹介するというもののようで、その説明役に駆り出されたものです。

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まず玄武岩柱状節理。これは、横に積み重なったものは珍しいということで昭和49年に鳥取市文化財に指定されています。

この柱状節理にまつわる伝説。

ここの神様がある時、一夜で隠岐の島まで橋を架けようと思い、石材をたくさん作って作業を進めていた。これをアマンジャク(天邪鬼)が邪魔をして、まだ夜が明けないのにニワトリの鳴き声の真似をした。これを聞いた神様は、もう朝が来たと勘違いして作業を中止してしまった。この時の石材が玄武岩の柱状節理というわけ。だからこの柱状節理は白兎海岸の淤岐の島の西側海底にもある。

御熊神社は延喜式に載るいわゆる式内社の一つで、祭神は阿太賀津建御熊神(あだかつたけみくまのかみ)。日本書紀によると、この御熊の神は別名を大背飯三熊 之大人(おおそびのみくまのうし)と言い、アマテラスがオオクニヌシに国譲りを迫った際、2番目に遣わされた神。ただし古事記には記載がない。

この近くには、国譲りの際の一番目の使者、天穂日神(あめのほひのかみ)を祀る神社や、その子・建比良鳥命(たけひらとりのみこと)を祀る神社もある。

なにやら壮大な物語がありそうな…。

もう一つ。

この神社には天目一箇神(あめのまひとつのかみ)が合祀されているが、この神は製鉄の神。この周辺は製鉄の場所だったのだろうか。近くに鍛冶屋谷、細工谷、石屑(こけら)谷といった名称のところがある。

とにかく、こんな山間地にこんな神社があるとは驚きだ。

皆さんもぜひ訪ねてみてほしい。

なおNCNの放映は3月2日(土)から。